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新型コロナウイルス、20歳未満の感染者が増加!全体の1割に

昨年中は「子どもや若者は新型コロナウイルスに感染しにくい」と言われていました。しかし今、感染者全体に占める20歳未満の割合が約1割にまで達しているとのことです。また、わずかですが重症化する例も報告されています。
変異株の流行の兆しが出てきており、専門家は「家庭での感染対策の徹底を」と訴えています。

 

▼増えている、保育園や学校でのクラスター発生報告

 

2月、ある新潟県の保育園では、変異株によって園児13人、保育士ら4人が感染してしまいました。その家族にも広がり、合計で42人感染という大規模なクラスターになってしまったのこと。変異株の感染力の強さを物語る事例です。

厚生労働省のまとめによると、6月2日時点で10代以下の感染者は全体の10.7%となっています。変異株が広がりを見せてきた2月初旬から2.2倍にもなっています。
20代以上は増加は1.9倍なので、20歳以下の感染が増えていることがわかります。
しかしその理由ははっきりしていないとのことです。

 

▼変異株は子どもに感染しやすいのではなく、感染力が強い

 

子どもはもともと家族内での感染が多く、家庭内感染がさらに増えた影響が大きいとみられています。
子どもはほとんどが軽症で済みますが、まれに感染から数週間後に重症化する例が報告されています。心機能や肝機能の低下、下痢や腹痛などの消化器に炎症が出る小児多系統炎症性症候群(MIS-C)が国内で複数報告されているとのことです。
また感染から2か月後に川崎病に似た症状がでた10代の男児もいたとのことです。
米国でも5月6日までに385万人以上の小児が感染し、MIS-Cの患者が約3700人いました。そのうち35人が亡くなっているとのことです。

 

▼子どもは感染後、1~2ヶ月は要注意

 

これから国内でも小児多系統炎症性症候群(MIS-C)の患者が増えるかもしれないと日本川崎病学会副会長の鮎沢衛日本大学准教授は話しています。
感染後に1~2ヶ月間は、消化器、胸の痛み、顔色に注意してほしいとのこと。異常があれば、小児科を受診して欲しいとのことです。

 

▼10代以下は半数が無症状、発熱は25%程度

 

日本小児科学会の分析によると、10代以下の場合は感染しても半数は無症状で37.5度以上の発熱も25%程度とのことです。
そのため、感染が見逃されたままウイルスが広がってしまう懸念があります。

 

▼2歳児未満はマスクを付けない対応、保育園での感染対策は難しい・・・

 

窒息や熱中症のリスクがあるため、2歳児未満はマスクを付けないように日本小児科学会は呼びかけています。保育現場での感染対策には限界がある、ということです。
まずは大人がウイルスを家庭に持ち込まないようにすることが大切。子どもの感染について、推定では7割以上が家庭内だとの指摘もあります。

 

▼ファイザー製ワクチンは12歳以上が対象になり、接種が進むか

 

16歳以上から12歳以上に接種対象年齢が引き下げられたファイザー製ワクチン。これまで海外では重大な副反応の報告はありませんが、まだ十分なデータが揃っていないのが現実。子どもに接種をするかどうか悩む保護者も多いでしょう。
ですが、感染者全体を減らすことができますし、小児多系統炎症性症候群(MIS-C)の予防の観点からも、子どもにも接種をすすめる動きがどんどん加速するかもしれません。

 

2021年6月7日(月)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

 

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