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早生まれの子どもの育児、ポイントを探る Vol.2

早生まれの子どもは何かと心配が多く、親も神経質になりがちです。
早生まれの子どもに配慮したさまざまな取り組みや当時者の意見を聞いてみました。とても興味深く参考になります。

 

▼玉川学園小学校は誕生日順にクラス分け

 

東京都町田市の玉川学園小学校では、60年以上にわたって誕生日順にクラス分けをしているそうです。
小学部長の後藤さんは、「1年生は人生が始まってまだ6,7年。生きてきた時間の違いによる経験や成長の違いはあって当然」と話しています。
この小学校では、誕生月でクラス分けすることで、子どもの発達に応じた丁寧な対応ができるとしています。

また後藤さんは、担任を受け持った自身の経験から、「体格・言語量・運動能力、明らかに差がある」と語っています。そのため、生まれ月に関係なくクラス編成をすると、4月5月生まれの子どもがリーダーシップを取ることが多く、周りの子どもや親もそのような子ばかり評価してしまう、とのことです。

教員は、他の子どもと比較せずに、その子のできたことをほめて認めることを基本理念としているそうです。

 

▼スポーツの分野では女子よりも男子に差が出てしまう

 

とりわけスポーツの分野では生まれ月との関係が指摘されて久しいです。プロ野球選手の生まれ月は年度の前半が多いことも知られています。

奈良女子大でスポーツ科学を専門とする准教授の中田大貴さんは、小1から中3までの子どもを調べたところ、女子は小5以降ほとんど差が見られませんでしたが、男子は運動能力に違いが出たとのことです。
男女の違いは、男子の二次性徴の時期などが影響しているのではと見ています。

小学生では生まれ月に関係なくスポーツに取り組む子どもが多いが、中高生では早生まれの子どもが少ないことも指摘しています。
試合になかなか出られず、練習の成果を披露できないので、頑張りが続かずモチベーションの維持が難しいのではとも考えられます。
一方で4、5月生まれの子どもは発達が進んでいるため好成績を収めることも多く、優れた指導や練習の機会を与えられます。周りから期待され、それにこたえようとする社会的・心理的効果もあり、モチベーションの維持に関係するのではとも考えられます。

 

▼元サッカー日本代表の内田篤人さんは3/27生まれ!

 

内田さんは、日本サッカー協会が企画した早生まれの高校1年生を対象とした「U16」日本代表候補の選考会に参加したことがチャンスになったと語っています。
また、多様なスポーツを経験して色々な体の使い方を身につけてほしいと語っています。
子どものころに近くの山や川で友達と遊んだ経験が今の体を作ってくれたと感じているとのことです。

 

▼俳優の高田万由子さんは、1/5生まれ!

 

自身の長女は7月生まれ、長男は8月生まれ。英国では新学期が9月に始まるので二人とも早生まれです。
さらに英国のカリキュラムは1年早く、小学校の入学は5歳で、その前1年がレセプションとのこと。
アジア人は体格で劣る上に早生まれだったので、特に長男はとても心配したそうです。
でも足が速いことと計算が特異なことが自信につながっていたそうです。
「うちの子は早生まれだから・・・」と守りに入らないでその子の得意なことをほめての伸ばしてあげて、語っています。

 

2021年1月10日(日)朝日新聞別冊 EduA より出典

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