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わずらわしさを考えると取得しない方が楽?男性の育休

2018年度の男性の育休取得率はわずか6.0%。諸外国に比べて極端に低い状況です。将来保育士になったら、育休を取得するお父さんをサポートしていきたいですね。

 

▼深刻な少子高齢化を食い止めたい・・・様々な策を講じてきたが

 

少子高齢化が問題視されたのはもうかれこれ30年くらい前でしょうか。政府はさまざまな策を講じてきましたが、少子高齢化は止まらず、子供の数は減るばかり。
少しでも子どもを増やしていきたいと政府は対策の一環として男性の育児休業推進をうたいはじめました。
共働きが増え、晩婚晩産化が進む中、両親が高齢で育児に協力できないケースが増えています。また遠方にいて物理的に無理な場合も。
女性ばかりに家事育児の負担がのしかかることが大きな原因の一つ。それんらば男性にも育児休業をと色々な策を講じていますが、取得率はわずか6%にとどまっています。

 

▼わずらわしさを考えると、取得しない方が楽?

 

もし男性が育児休業を取得する場合、その間自分の仕事を誰に任せるのか、キャリアの形成に支障が出ないか、周りの同僚は冷ややかな目で見ていないか?上司の理解はあるのか・・・
このようにさまざまな事情を考慮すると結果「取得しない方が楽」になってしまいます。
そんな男性の気持ちもわかります。

 

▼小泉進次郎環境相の育休発言

 

何かと話題さらっていく小泉進次郎環境相。閣僚初の育休取得で賛否両論ありました。
他の閣僚と違って、影響力が大きいことはご本人の承知でしょう。彼は「こんなに話題になるとは思わなかった」と言っています。男性の育休が一般的な国なら、話題にも乗らないでしょう。
同世代の男女からは「モデルケースになってほしい」という意見もあれば、年配の層からは「大臣になって間もないのにありえない」という意見も。
男性が普通に育休を取れる世の中になるのはまだまだ先になりそうです。

 

▼プロ野球のキャンプインに似ている育児休業

 

シーズンが始まる前に心身を作って備える、そんなキャンプインに育児休業は似ているのかもしれません。
これから長く長く続く子育て。いかなる状況にも対処できるように経験しておき、適宜対応する能力を身に付けておかなくてはなりません。
実際に公式戦が始まると、こんかいはこれでうまくいったことが、次回も上手くいくとは限りません。研究されてしまうため、次の策を考える必要があるからです。
赤ちゃんも同様です。おむつ変え、お風呂入れ、寝かしつけ、あやして遊ぶ・・・上手にできる頃になる頃には赤ちゃんはレベルが上がってしまい、それに追いつけるように創意工夫をします。知恵比べでありる学習の連続。こちらが習得する早さの上を行くのが赤ちゃんの成長の早さです。

 

▼ろくにキャンプに参加せずに試合に出られるほど甘くない

 

ろくにキャンプで身体つくりをせずに試合に出て活躍できるほど野球は甘くはありません。
子育ても一緒。赤ちゃんの頃にろくに世話もせずいきなり父親ぶっても、子供から認められません。
引退後のセカンドキャリアも同様。妻に寄り添ってほしくても、妻は子供が幼い頃に家事育児を全て押し付けられた経験から、何でも言う事を聞いてあげよう、とはなりません。
男性も育児休業を取得し、妻と二人三脚で育児に関わり、大変な時期を乗り越えていけば、自然と家族の絆は深まるでしょう。

 

2020年2月29日 朝日新聞朝刊より出典

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