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福岡県の園児バス閉じ込め事故、人手不足でしわ寄せが子どもに・・・

※画像と本文の内容は関係ありません。

あり得ない事故が起きてしまいました。福岡県中間市の保育園の園バスの中に園児が閉じ込められ、熱中症で死亡するという事故です。
7/29に事故が起きて、様々な調査がされてきましたが、過失の重なりから取り返しのつかない事態が起きてしまったことがわかっています。

 

▼ぐずる子どもたちをあやしながら、園長が一人でバスを運転していた

 

園長は1歳児4人を含む7人の園児を乗せ、1人でバスを運転をしていたとのことです。
園に到着し、職員と共に園児を出向かえました。その時、1人の女児がぐずり出し、園長はバスの入口付近でその女児をあやしていました。そしてバスの中を見渡しましたが、亡くなった園児-冬生ちゃん(5)-の姿は見えなかったそうです。
園長と職員は冬生ちゃんは降りたと勘違いし、バスを施錠しました。そして9時間後に冬生ちゃんは発見されました。死因は熱中症でした。
園長や職員はなぜ冬生ちゃんを閉じ込めたことに気付けなかったのでしょうか。

 

▼いくつもの過失が重なって起きた事故

 

▽1つ目の過失-降車後の車内確認の怠り

 

本来はバスの後方まで移動して見回るはずだったのですが、この時は園長も職員もぐずっている女児に気を取られ、後方まで行かなかったとのこと。誰も残っていないと考えてしまったようです。

 

▽2つめの過失-出欠情報の共有がされていない

 

冬生ちゃんの担任2人は、冬生ちゃんがいないことに気付きましたが、欠席者の名前が書かれているホワイトボードやLINEのやり取りに冬生ちゃんの名前がありませんでした。本来はここで担任は園長に確認するはずでしたが、この時は欠席と思い込んでしまったとのことです。

 

▽バスカードも回収せず

 

バスに園児を乗せる時、本来なら職員が保護者からバスカードを回収することになっていました。しかし、園長一人で運転していたため、回収する職員がいませんでした。そのため、普段からバスカードの回収はしていなかったとのことです。欠席の連絡がない時の親への連絡も徹底されていなかったようです。

 

▼人手不足が招いた悲劇か

 

この園では人手不足もあり、1年半前頃からバスの運行は園長が1人で行っていたそうです。今後は送迎バスについて一定の基準や整備が必要となるでしょう。
西南女学院大学の植村教授は「保育業界は人手不足の上に子どもの命を預かる責任の重い仕事。職員の比率や保育士の待遇改善をすすめないと現場の負担がさらに増えてしまい、子どもの安全にしわ寄せが行ってしまうのでは」と警告しています。

 

2021年8月5日(木)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

 

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