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妊婦さんの体重の目安が引き上げられました!

妊娠すると、必ず産婦人科医から「体重が増えすぎないように注意して」と言われます。
この度、日本産科婦人科科学会(日産婦)が、妊婦さんの体重目安を引き上げました。SNSでは「もっと早く引き上げて欲しかった」という反響があったそうです。

 

▼普通体型の人は、今までより3kg多くてもよくなった

 

「第一子を生んだ時は10kg以上増えても何も言われなかったのに、第二子の時は5kgまでしか増やしてはいけないといわれた。赤ちゃんの成長を楽しむよりも、体重が気になってしかたなかった」
「妊娠中は気分が落ち込むこともある。具体的に運動方法や適切な食事など、ネガティブにならないような指導が欲しかった」
発表を耳にして、こんな思いを吐露した経産婦さんもいたそうです。

実際の体重の目安は以下に改定されました。2015~2017年に出産した約40万人のデータをもとに、全体的に目安を引き上げたそうです。

【妊娠前のBMIと体重増加の目安】
●18.5未満・・・12~15kg
●18.5~25未満・・・10~13kg
●25~30未満・・・7~10kg
●30以上・・・5kgまで

 

▼「低出生体重児」の増加が背景にある

 

過去には、妊娠中の体重が厳しく管理されていた時代もありました。妊娠中に体重が増えすぎると、妊娠高血圧症候群になる可能性があるからです。
しかし、体重増加を懸念するあまり、最近問題になってきたのが「低出生体重児」の増加です。い女性の痩せ願望が広がり、痩せている女性が増えたことも原因として指摘されています。
そのため、適正に体重を増やすことの重要性が叫ばれるようになりました。

低体重で産まれた子どもは大人になると高血圧や糖尿病などの生活習慣病になりやすい傾向があるとのことです。それに伴ったさまざまな研究報告も注目されています。
これは、子どもの将来の生活習慣病のリスクを左右する「ドーハッド説」と呼ばれています。

※ドーハッド・・・Developmental Origins of Health and Diseaseの略。将来の健康や生活習慣病などへのかかりやすさは、胎児期~生後早期の環境の影響を強く受け、決定される、という概念。

 

▼妊娠前・妊娠中も子どもの健康を考えるきっかけにしてほしい!

 

この目安をまとめた順天堂大学産婦人科教授の板倉敦夫さんは、ドーハッドの概念を知り、妊娠前から妊娠中に渡って、子どもや自分の将来の健康を考えるきっかけになってほしい、と語っています。

今回示されている数値はあくまでも目安です。BMIが30未満の人は、妊娠してもそれほど厳しい体重の制限は必要ないとのことです。

妊婦さんの中には、「妊娠中に体重計に乗るのが嫌だ」と思う人もいるそうです。これによって体重管理のストレスが少しでも軽くなればいいですね。

 

2021年7月3日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

 

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