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陸上ハードル選手「寺田明日香さん」育児との両立は誤解との闘い!

冬季北京オリンピックが閉幕しました。アスリートたちの姿に元気や勇気をもらった人も多いでしょう。
最近は結婚・出産を経ても競技を続けるママさんアスリートが増えています。陸上ハードル選手の寺田明日香さんもその一人。寺田さんは、競技と育児の両立について「誤解との闘い」と語っています。

 

競技を引退して結婚・出産、その後7人制ラグビーの世界に

 

寺田さんは、23歳の時に一度競技を引退しました。そして結婚・出産。その2年後に知人に誘われて7人制ラグビーの世界に足を踏み入れました。この時26歳。
日中は娘さん義母の預けてトレーニングに打ち込む日々でした。

ある日、夜中に遠征から帰ってきて、疲れ果てた寺田さんの姿を夫が写真に撮り、SNSに投稿しました。
するとある一人の男性から批判的なコメントが。内容は「母親として、子どもと関わる時間が一番大切。そこまでして競技を続けなければならない理由がわからない」というものでした。
すぐに寺田さんは長文で返信をしました。

 

批判的なコメントに対し長文で応戦

 

寺田さんは、競技を続けながら育児をするのは、仕事を続けながら育児をするのと一緒だと感じ、批判コメントは「全ての働く母親に対して向けられたものだ」と感じたそうです。

現代では、多くの女性が育児と仕事の両立を目指しています。子どもにとっては、母親だけではなく、周りにいる他の様々な大人たちの愛情が欠かせないとする研究成果を、その相手に説明しました。
アスリートに限らず、働く母親の誰もは、そばにいられない罪悪感や不安感を抱えながら過ごしていることでしょう。
寺田さんは「母親だから子育ての全てを担って当たり前」という価値観を見過ごすことができませんでした。

 

大学の通信課程で子どもの発達や運動習慣について研究

 

一度陸上競技を引退し、早稲田大学人間科学部の通信課程に入学。こどもの発達や運動習慣について研究を行いました。
3歳までは母親が育児に専念すべき、といういわゆる「3歳児神話」は、学術的に見ても根拠がないことがわかりましたが、当時のコメントを見ると、子育てへの理解はまだまだ広まっていないことを痛感したそうです。

 

2020東京五輪にも出場!これからも続く「子育てへの誤解との闘い」

 

寺田さんは、子育てをしながら日本記録を更新したり、東京五輪へ出場したりしました。そうすると、だんだんと自分に対する肯定的な声も多く聞かれるようになったとのこと。
寺田さんにとって陸上で結果を出すことは、子育てへの誤解に対する戦いでもあるのです。
徐々に増えつつあるママさんアスリート。「ママさん」と前に枕詞がつかないようになるのはいつになるのでしょうか。
男性or女性orその他、未婚or既婚、子どもありorなし、障がいのあるorなし・・・「ママさんアスリート」ではなく、単純に「アスリート」と呼ばれるようになる日が早く来ることを祈りたいですね。

 

2022年2月19日(土)朝日新聞朝刊https://www.asahi.com/より出典・引用しています。

 

 

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