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両親が感染、子供だけ陰性・・・自宅でどう過ごすか
フリーアナウンサーの赤江珠緒さんが新型コロナウイルスに感染し、2歳の長女の世話をしながら療養しなければならなかったニュースは大きく取り上げられました。
▼祖父母に預けるのは高リスク
高齢者は重症化しやすいとされる新型コロナ。祖父母には預けられませんし、引き取りに来るだけでも感染の危険にさらされます。
長女の世話をしながら療養せざるを得なかった赤江さんは、夫が戻ってきたのと入れ替えに肺炎で入院となってしまいました。
厚生労働省は、「軽症・無症状であれば、家庭の事情を踏まえ、自宅療養も選択肢の一つとする」としています。
▼一時保育や児童養護施設での預かりも
国は、両親が陽性で子供の面倒が見られない場合、児童相談所での一時預かりや児童養護施設を利用してもらうように各自治体に要請しました。
しかし、施設に空きがあるのか、職員に感染してしまわないかなどリスクも含んでいます。
▼やむを得ず感染者と自宅療養する場合に気を付けること
感染には飛沫感染と接触感染があります。自宅では接触感染に最大限の注意を払わなければなりません。
●感染者が使ったティッシュなどはビニール袋に密閉して捨てる
●鼻水や便が付いた服などの処理は、マスクと手袋を着用する
●ドアノブや洗面所やトイレなどの共有部分はこまめに消毒する
●食器やタオルは共有しない。特にトイレ・風呂・洗面所は要注意
●お風呂は最後に入ってもらい、バスマットも分ける
●部屋の換気を良くする
なお、家庭用の洗濯洗剤でウイルスは不活性化するので、洗濯は一緒に行っても問題ありません。
基本的に、感染者が触ったものを私用したら、必ず手を洗うことを習慣とするのが大切です。
親が感染した場合、親の触ったものにはなるべく子供に触らせないようにするなど、対策が望まれますが、基本的に乳幼児は普段の生活自体が濃厚接触なため、完全に実践することはできないでしょう。
例えば、母親が感染し、父親と子供が陰性の場合、なるべく別の部屋で過ごし、子供の前に現れないようにすることも一つの手。言葉や意味が分からない月齢の乳幼児でも、「ママはいま病気なんだよ」と根気よく伝えるしかありません。
「できないことを悩む」のではなく「できることをする」という考え方に頭をシフトしましょう。
うつしてはならない、うつされてはならない、とあまり神経質になり、心身の不調をきたさないようにしましょう。
2020年4月25日(土)朝日新聞朝刊より出典