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収納付きベビーベットの隙間にご用心!

ベビーベッドにできた隙間に赤ちゃんの首が挟まり、窒息する事件が、昨年だけで2件もおきました。
事故を防ぐための新たな基準ができましたが、新基準前の製品やフリマアプリで流通している中古品は注意が必要です。

 

▼事故が起きたのは、寝床の下に収納スペースがあるベビーベッド

 

赤ちゃんが寝ている間に寝返りをうち、ベットの隙間から体がずり落ち、首だけがベットの枠に挟まり、鼻と口が寝床に押し付けられて窒息してしまう・・・
2019年6月に生後8か月の乳児が死亡し、同9月には生後9か月の乳児が重症となる事故がおきています。
いづれも事故が起きたのは下に収納スペースがあるベビーベッド。木枠で囲まれている開閉口があり、前に開きます。

もともと畳やカーペットの上でおむつ変えなどをする文化の日本。必要なものがすぐに取れるように、下部に収納スペースがついたベビーベットはかなり流通しているとのことです。

寝床の高さが変えられ、収納扉よりも低い位置にすることもできます。しかし収納扉を開けたままだと、ちょうど赤ちゃんの頭くらいの隙間ができます。ここに頭だけ挟まれて体がずり落ちてしまったようです。

開閉扉にはロックがついていますが、しっかりロックされているかどうかは外見だけではわからないよのこと。
国民生活センターがテストしてみたところ、ロックが不十分だと子どもが振れただけで扉が開いてしまったとのことです。

 

▼新基準は2019年11月に通知、1年の経過措置を経て2020年11月16日から

 

ベビーベッドには国の安全基準を満たしたPSCマークがついていなければ出荷ができません。
経済産業省は昨年の事故後に基準を見なおし、昨年の11月に周知しました。1年の経過措置を設け、2020年11月16日からは新基準を満たさないものは出荷できないようにしました。
しかし、店にある在庫品の販売は可能です。店頭で購入する時は、新基準を満たしているかを確認した方がいいでしょう。

 

▼中古品やレンタルが多いベビー用品

 

子どもの成長に従って使わなくなるベビー用品は、中古品やレンタルがとても多く、フリマアプリなどで個人的に取引する人も増えています。
中古品は取り扱い説明書がついていないことが多く、リコールや事故情報も届きにくいのが現状です。
消費者庁は、旧基準の製品でも収納扉がしっかりロックされていれば、事故の可能性は少ない、としています。

開閉時には引っ張るなどしてきちんとロックされているかを確かめることが大切です。
もし中古品でロックが壊れていたらすぐに使用をやめてメーカーに相談しましょう。
子どもから常に目を離さない生活は難しいです。製品の安全な使用方法を知って事故のリスクを下げることが大切です。

 

2020年12月1日(月)朝日新聞朝刊より出典

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