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問題山積・・・保育現場の労働環境の改善は喫緊の課題

保育現場には問題が山積している現状は周知のとおり。コロナ前もそうでしたが、コロナ後にはそれらの対策で現場は疲弊しているようです。そんな中、声をあげる保育士も出てきました。

 

▼とにかく人が少なすぎる現場

 

ある保育士は、「ここまで求められるの?」「そもそも人が足りなすぎる」以前からこう感じていたそうです。自分な思うような保育、理想とする保育ができず、ジレンマに陥っている職員は多いようです。
保育は専門知識や経験があってこそできる仕事です。しかし、その専門性はきちんと評価されていないと感じているそうです。

 

▼勤労中の保育士の3~4倍!?潜在保育士

 

資格を持っているのに保育業務に従事していない「潜在保育士」は、年々増え続けています。
厚生労働省のまとめた資料や、社会福祉施設などの調査によると、2019年に保育士として就労中の人は約46万人いました(10月時点、小規模保育施設は除く)。しかし保育士の資格を有するのに就労していない人、いわゆる保育士登録者数は約160万人(4月時点)。3~4倍にもなります。求人数は多いですが、敬遠されることが多いそうです。

 

▼労働環境の改善は喫緊の課題

 

国は、保育士の労働環境を少しでも改善するために、2013年度から「保育士宿舎借り上げ支援事業」を始めています。しかし、対象には条件が付いており、勤続年数やその地域の待機児童の数などで異なっているそうです。
2017年度からはさらに保育士不足の解消を目指して、月額給与の4万円上乗せを実施しました。しかしこれも対象が限られており、保育士経験が7年以上でかつ副主任以上、さらに人数制限もあるとのことです。

 

▼目の前の仕事でいっぱいで、声を上げる気力が残らない現実

 

保育士の中には「とにかく早く辞めたい」「保育だけしていればいい」こう言う人もいるそうです。
労働環境に違和感を持っても、目の前の仕事で精一杯、声をあげる気力も残っていない、そんな保育士は多いとのことです。
さらに、保育園という閉鎖的な環境のため、人間関係に気を使ってしまい、環境改善に向けて声を上げづらい雰囲気もあらうようです。
「地域の子どもと家庭を支える保育士のことをもっと大切にしてほしい」ほとんどの保育士はこう思っているのではないでしょうか。
現場を知る保育士がもっと訴え続けることで子どもや家庭を守ることにつながるのでしょう。
こういう状況も少子化が進行する要因の一つだと感じます。

 

2021年10月21日(木)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/

 

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