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トラブルにならない退職の伝え方と手順
保育士として働く中で、「今の職場を辞めたい」と考えることは決して珍しいことではありません。保育士として働く中で、「今の職場を辞めたい」と考えることは決して珍しいことではありません。キャリアアップ、家庭の事情、人間関係、体調不良など理由はさまざまですが、いざ退職を決意しても「どう伝えるべき?」「いつ言えばいいの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。園側とのトラブルを避け、円満に退職するための伝え方と手順についてご紹介します。
退職を決意したら、まず確認したいこと
就業規則の「退職に関する規定」 「退職希望日の○○日前までに申告」など、園によって決まりがあります。 最低でも1〜2カ月前には申し出るのが一般的です。
契約形態をチェック 正職員、パート、契約社員などで手続きや流れが異なる場合もあります。 有給休暇や退職金の取り扱いも確認しておきましょう。
伝えるタイミングと順序
◎ タイミングは「繁忙期を避ける」のが基本可能であれば、年度末やクラス替えのタイミングなど、保育現場に区切りがつく時期を狙って伝えると、引き継ぎや職場の調整がスムーズです。
◎ 順序は「主任や園長など上司から」まずは直属の上司(主任や園長)に口頭で伝えるのがマナーです。いきなり同僚に話してしまうと、情報が独り歩きしてトラブルの元になります。
伝え方のポイント
円満退職のカギは、「誠実に・早めに・冷静に」伝えること。退職理由は詳細に説明する必要はありませんが、前向きな言い回しを意識しましょう。
✕「もう限界です」「この園では無理です」など感情的→〇 「一身上の都合で退職を考えております」と冷静に伝える✕「今すぐ辞めます」「来週から来ません」など急な通告→〇「〇月末を目安に退職したく、早めにご相談させていただきました」
退職までにやっておくべきこと
退職日・有給取得日などの最終調整 園と相談しながらスケジュールを確定します。
引き継ぎ資料の作成 クラスの様子、保護者との関係、子どもの健康状態や発達状況など、後任者が困らないようにメモや書類を準備しましょう。
保護者や子どもへの伝え方は園と相談を 保護者への連絡タイミングや方法は、園側の方針に沿って行います。
職場の整理・私物の持ち帰り 最終出勤日が近づいたら、ロッカーや引き出しの整理を行い、園の備品を間違えて持ち帰らないように注意しましょう。
円満に辞めた方が“次”にプラス
退職は、ネガティブにとらえられがちですが、新たな環境へステップアップするための前向きな選択です。とはいえ、感情的な伝え方やトラブルがあると、離職後の紹介状や転職活動に影響することも。最後まで丁寧に対応することで、「気持ちよく送り出してもらえた」「辞めたあとも相談できる関係が残った」という声も多く聞かれます。丁寧で円満な退職の準備をしていきましょう。