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イギリス発、赤ちゃん主導の離乳食「BLW」とは?

生後5か月くらいになったら始める離乳食。ママパパにとっては我が子の成長が感じられる貴重な機会でもありますが、ストレスになることも多いです。
ここでは従来型の離乳食ではなく、イギリスで生まれた赤ちゃん主導の離乳食「BLW」をご紹介します。

 

▼タレントの鈴木亜美さんが次男に試してみたところ、大正解!

 

タレントの鈴木亜美さんは、現在2人の男の子の絶賛子育て中です。
鈴木さんは、長男は一般的な離乳食で育てましたが、次男にはBLWという手法を試してみたそうです。
BLWは、肉・野菜・果物など細かくせず、食べたいものを自ら手づかみで食べる離乳食の手法。イギリスでは自立心が強くなり、手先が器用になると推奨されているそうです。
その結果、次男は好き嫌いもせず、自分から食べようという意欲が強くなったそうです。
もちろん、個々の性格にもよるものなので、誰にでも当てはまることとは言えませんが、親にとって「食べてくれない」ストレスは相当なもの。この手法で喜んで食べてくれれば、親は安心ですね。
BLWとは一体どのような離乳食なのでしょうか。

 

▼BLWとは、B=Baby(赤ちゃん)、L=Led(主導)、W=Weaning(乳離れ)

 

2002年ごろ、イギリスの保健婦によって考案されました。赤ちゃんが主導となり、赤ちゃん自身が自分で食べたいものを決めるという、世界中で注目されている手法です。

基本的に野菜や肉果物など柔らかく似た固形物を赤ちゃんの前に用意します。赤ちゃんは自分で食べるものを選んで手づかみで口に運びます。

従来のように裏ごしをしたりスプーンで赤ちゃんの口に運んだりする必要がなく、ママパパは基本的に見守るだけ。
従来型の離乳食は、赤ちゃんだけ別の時間帯に親が付きっきりで食べさせるケースが多かったですが、BLWは親と一緒に食卓で食事がとれるのが大きなメリットです。

従来のやり方では、せっかく手間暇かけて離乳食を作っても食べてくれないことがあり、ママパパのイライラは最高潮に達してしまうこともあったのではないでしょうか。

 

▼赤ちゃん自信が自分で「食べ物」も「順番」も「量」も「ペース」も決める離乳食!

 

BLWは離乳食に対して全体的におおらかな考え方を推奨しています。また、赤ちゃんの食欲や意欲を引き出すのにも一役買っています。
ただでさえストレスの多い乳幼児の育児ですから、この手法は親にとっても大きな魅力です。

BLWで特に大切にしていることは、が親子で一緒に食卓を囲むことです。従来型の離乳食では、赤ちゃんに食べさせている間、自分はろくに食事が取れません。
しかしBLWは赤ちゃんが主導のため、赤ちゃんを見守りながら親も一緒に食事が摂れます。

ただ、手づかみのため赤ちゃんの周りが汚れるのは多めに見てあげてください。一緒に食事を楽しむ姿勢を大切にしましょう。

 

▼BLWでの注意点は?

 

●最初から固形物を与えるため、誤嚥の危険性がないように、固さには注意しましょう。やわらかく茹でることが基本です。手づかみしやすい大きさに切ってお皿に並べます。

アレルギーの心配がある食品やはちみつは与えないようにしましょう。

●赤ちゃんの好みに偏りがあると栄養が偏ってしまうこともあります。初期の離乳食の時期は、まだミルクや母乳も併用しているため、さほど心配はありません。
離乳食後期になったら、なるべくいろいろな食材から栄養素が摂れるよう、バランスに工夫をしましょう。

食べないなら与えなくていい、ではありません。赤ちゃんによっては全く興味を示さず何も食べないこともあるかもしれません。
こんな場合は従来型の離乳食と併用したりなどしてみましょう。

 

▼離乳食の「~しなくてはならない」からは卒業し、無理なく楽しく!

 

従来型の離乳食は、「1日2回あげなくてはならない」や「子どもお茶碗の半分を食べさせなくてはならない」など「~しなくてはならない」が多く、これがママパパの大きなストレスになっていることは否めません。
離乳食をもっと楽に構えて楽しくというスタンスで、BLWにトライしてみてはいかがでしょうか。

 

2021年3月20日(土)朝日新聞朝刊より出典

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