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使用済みおむつ“持ち帰り”の見直し
【一般的な保育所でのおむつ持ち帰り問題とは?】
多くの保育施設では、保護者は朝の登園時、施設に子どもの名前を記入したおむつを5枚程度預け、帰宅時に使用済みのおむつを持ち帰ることが一般的となっています。昨年以降、インターネット上で「汚物を持ち帰るのは衛生面が心配」などという声が保護者からから挙がり、保護者負担を減らす動きが広がっていました。確かに多くの園児が通っているので、汚物回収ボックス付近には、夏場にもなると匂いがこもっているという施設もあるようです。
・自宅で排せつ物を確認して健康管理に役立てる
・園に使用済みおむつを置くスペースがない
・管理費用がかかる
などが挙げられます。では、実際にはどのような意見が出ているのでしょうか。
【保護者から園で処分してほしいと声が挙がった理由】
保育所に子どもを預ける保護者の中にはお迎えをして、夕食の買い出しなどに出かける人もいます。また、友人などと一緒に過ごす際など、匂いのする汚物を持ったまま出かけることに抵抗を示す人もいます。料金を支払ってでも園でオムツの処理をしてほしいという声も出ているほど。感染症などを防ぐためにも汚物の処理は速やかに行うべきだという意見も出ています。実際にはたくさんの問題があるので、すぐには対応が難しいということもあります。
【自治体で行われている取組とは?】
本年度から東京都豊島区が区立、私立を問わず認可保育施設で回収処理を行うことを決定、6月には広島市が来年度以降に公立園の回収の検討に入りました。ただし、園の中には子どもの健康状態を把握やごみの処分の負担から持ち帰りを希望している施設もあり、自治体はさまざまな問題を抱えています。
また、厚労省が発表している「保育所における感染症対策ガイドライン」には、「使用後のおむつは、ふた付きの容器に保管すること」などと定めるが、その後の処分の方針は示していないのが現状となっているので、各自治体が慎重に対応を検討する必要があるといえます。
保育の現場で働く人はこういった問題についても臨機応変な対応ができるように日ごろからニュースをしっておきたいものですね。