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子どもへの虐待について考える

近年、子どもへの虐待問題が深刻化し、日常のように痛ましい報道がされています。

今回は、家庭だけでなく保育所でも起きてはいけない虐待について考えてみたいと思います。

 

◆子どもが育まれるのに必要なこと

子どもが心身ともに健やかに成長するために必要な基盤として挙げられるのが、親との安定したアタッチメント(愛情)です。

不安を抑制し、探索行動を活性化させるアタッチメントは、子どもに安心感を与え、他者だけでなく自己への信頼感ももたらすといわれています。

このアタッチメントによって育まれた基盤が、人格の形成などに大きく影響していきます。

コミュニケーション力が高く、心の優しく、頭がよく、生活力のある人に育つのに必要だといわれていますが、単なる「愛情のやりとり」として表面的に捉えられたり、うまく子どもに伝えられなかったりと、結果的に虐待へとつながることが増えています。

 

◆虐待を事前に防ぐために

これまでのさまざまな事案から子どもたちを守る処置として、厚生労働省が児童虐待防止の強化に向けて今国会に提出する児童福祉法等改正案の全容を固めました。

親権者や児童福祉施設の職員がしつけと称して子どもに体罰を加えることの禁止、児童相談所が強制的に子どもを一時保護することができる「介入的対応」と「保護者支援」の担当職員を分けることとしています。施行日は、一部を除き来年、4月1日とされています。

また、問題となっていた中核市と特別区での児相設置義務化は見送り、改正法施行後5年をめどに設置できるように政府が施設整備や人材確保などを支援するとした。

 

◆子どもへの虐待を防ぐために

児童相談所で「介入」と「支援」の担当職員を分けるのは、必要に応じて子どもの保護を可能にするためと言われています。

医師と保健師が全ての児童相談所へ配置され、全ての児童相談所に弁護士を常勤職員とすることは見送られましたが、常に助言や指導が受けられる態勢となります。

そのほか、厚労省などは運用面での虐待防止強化策を提示して、威圧的、暴力的な保護者の対応には警察OBの配置、警察職員の出向を進め、連携を強化するとしています。

 

◆保育所での子どもへの虐待

本来、子どもをまもるべき保育所でも痛ましいことが起きているのをご存知でしょうか。保育士が子どもへ体罰を行ったり、暴言を吐いたりする事案が公表されています。

子どもが安心して過ごせる場所として、保育士は何をすべきなのかを今一度考える必要があります。

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