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子育てや職場で「女の子らしさ」「男の子らしさ」の壁を考える

子育てをしていると、知らず知らずのうちに、女の子らしさや男の子らしさを押し付けてしまっていることがあるかもしれません。
長い間かかって刷り込まれてきた性別による役割分担の意識は、そう簡単に変わるものではありません。

 

▼職場の意識もまだまだズレがある?

 

会社で男性が育休を取得しようとするとなぜ?と思われたり、ピンクを女の子の色、青を男の子の色と知らず知らずのうちに分けていたりするのはよくあることです。
職場内での働き方や、家事と育児の両立の中で、ジェンダー規範を押し付けていたり、当り前と思ったりすることは、さまざまな場面で出てきます。
女性も男性も悩んでいてモヤモヤしているのです。

 

▼父親が保育園のお迎え「妻が対応できないため・・・」と言ってない?

 

例えば保育園のお迎えに父親が行く場合、「今日は妻が対応できないので」と言っている場面は多いでしょう。知らず知らずのうちに、子育ては妻の役割という意識が働いているのかもしれません。
男性も「男だから働かなくては、仕事最優先で生活するのが当り前」と考えている人は多いでしょう。しかしこれは考え方によっては、男らしさはこうだ、といったジェンダー規範の押し付けかもしれないのです。
ジャーナリストでジェンダー問題に詳しい治部れんげさんは、男性はもっと自己開示して、と話しています。
もっと育児や家庭のこと、趣味のことなどを自己開示すれば、周りの人の働きやすさに繋がるのでは、と考えているそうです。
確かに仕事しかしない仕事人間だと、リタイアした後に自分を語るものがなくなってしまうでしょう。

 

▼女性は管理職になりたがらない?

 

仕事をめぐって男らしさと対に感じるのは、女性は管理職になりたがらない、という問題でしょう。
男性には既存の出世コースが用意されている一方、女性にはない場合が多く、自信を持ちにくいです。
また、女性には仕事のほかに家事や育児が全てのしかかってきており、管理職になったら両立できないと考える人も多いでしょう。
男性に家事や育児をもっと分担して欲しくても長時間労働から解放されないため、結局女性が全てやらなくてはなりません。
職場の女性も、育児をする男性をもっと応援して行けば、少しづつ変わっていくかもしれません。

 

▼女子はピンク・男子は青なの?

 

育児で出くわすのが色と性別の別け方問題です。しかし、現実に女の子はピンクや赤が好きな子が多いもの現実。男子も青や黒が好きな子が多いです。
職場やビルのトイレでも、女性マークは赤、男性マークは青と別れているケースがほとんど。意識しなくても男女と色分けはさまざまな場面でされています。
ただ、本人の好みはきちんと尊重することが大切。女の子が戦闘物が好きだっていい、青や黒が好きだっていいのです。男の子が可愛いものが好きだったりしても問題ないのです。保護者は否定せずに見守ることが重要ですね。

 

2020年11月13日(金)朝日新聞朝刊より出典

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