

お役立ち情報
妊婦のコロンワクチン接種について、正確な情報を!
「ワクチンで不妊になる」このデマが拡散したことについて、NHKの番組で特集が組まれました。まさにネット社会の怖さを表しています。
この度、日本産婦人科感染症学会はQ&Aをまとめ、デマにまどわされないように注意喚起を行っています。
保育園でも、2人目や3人目を妊娠し不安に感じている人がいるのではないでしょうか。
▼新型コロナの情報を発信する「こびナビ」をもとにQ&Aを作成
専門家らがコロナに関する情報を発信する「こびナビ」に寄せられた質問をもとに作成し、海外の論文や国内の学会の提言などをまとめ、解説もつけています。
医師や専門家らが正確な情報を発信するサイト「こびナビ」
https://covnavi.jp/
主なものを以下に挙げます。
▽Q1:妊娠中にワクチンを接種して大丈夫ですか?
A1:大丈夫です。英国米国の調査では、ワクチンを接種した妊婦と接種していない妊婦の流産率に変化はありませんでした。
また、発熱や倦怠感などの副反応も妊娠していない女性と同等でした。
接種後に妊娠した女性827人について、流産・早産・胎児への発育不全・死亡などの発生確率も、接種していない女性と同等でした。
▽Q2:ワクチンを打つと不妊になるのですか?
A2:科学的な根拠はありません。ラットの実験でもワクチンの成分は卵巣に到達しなかったです。ワクチンを接種した集団とそうでない集団について妊娠率や赤ちゃんの数に差はありませんでした。
一時期、胎盤を形成するタンパク質と、コロナのスパイクタンパク質が似ていて、接種でできた抗体が胎盤を攻撃するという情報が流れました。しかし、このたんぱく質は似ておらず、そのような反応は確認されていません。
▽Q3:授乳中にワクチンを接種して大丈夫ですか?
A3:大丈夫です。ミルクに変更する必要はありません。
▼妊娠中に接種すると以下の様なメリットもある
母親にできた抗体が胎盤を通って赤ちゃんに運ばれるため、産後に赤ちゃんをコロナから守ることが期待されています。
また、お腹が大きくなると横隔膜が押し上げられ、呼吸が浅くなります。この状態で感染すると肺炎が重くなる可能性があるとのことです。
ワクチンを接種するかしないかはもちろん個人の自由ですが、誤った情報に惑わされないように、正しい情報を得て判断しましょう。
2021年8月15日(日)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/