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ダウン症児・・・同じ境遇の人達と気持ちをシェアする取り組み

保育園には障害や病気をもった子どもが通うこともあります。健常児を見るのも大変なのに、障害や病気を持った子どもを預かるのは苦労が絶えないでしょう。でもその子なりの成長を見守りつつ楽しめることには変わりありません。
この度、ダウン症児を持つ母親12人が1歳を迎える我が子に送ったメッセージが冊子になり、話題になっています。

 

ダウン症児を持つ親同士、経験や心境を同じ境遇の人に伝えたい

 

冊子名:「1stBirthdayMessage」B5判40ページ
問い合わせ先:製作委員会 1stbirthdaymessage@gmail.com

 

企画したのは千葉県在住の石山裕未さん。石山さんは「子どもを愛し続けられるか不安に思う人もいるかもしれないけれども、きっと大丈夫」と語っています。
石山さんは長女を出産した時、3時間後に医師からダウン症と告げられパニックになって泣いてしまったそうです。
長女は心疾患で大きな手術を受け、家族3人の生活がはじめられたのは生後4か月が過ぎたころだったとのことです。

「ほかのダウン症児を持つ母親はどんな暮らしをしているのかな?」インスタグラムでつながりを持ち始め、公園に行ったりお茶をしたりする友達ができ始めてきました。
それでも育児の不安は尽きません。実際に長女は2歳になっても歩き始めませんでした。
ほかの母親たちの投稿を読み返し、みんな強い思いで子育てをしていることが分かったそうです。とてもはげみになったとのことです。

 

1歳の誕生日を迎える投稿を多くみつけ・・・

 

石山さんはインスタグラムで、1歳の誕生日に合わせて1年を振り返る投稿を多く見つけました。
我が子を可愛いと思えない時期があったり、成長していく姿を見て自分も仕事に復帰しようと思ったり、それぞれの家族の物語が詰まっていました。石山さん自身もフリーランスで働き、仕事と育児を両立させています。

 

冊子を作るにあたってクラウドファンティングで資金集め

 

冊子を作成するにあたって、インスタで交流する母親たちに協力を求めました。そしてクラウドファンティングサイトで資金を250万円を超える支援が集まりました。
石山さんは、「いろいろな子どもがいるしいろいろな育児がある。孤独と不安を抱えている親たちが前向きになれる手助けをしていきたい」と語っています。

 

出生前診断で中絶を選択する母親が多いと聞く

 

出生前診断で、確定診断を受けた母親の多くが子どもを中絶するというニュースを耳にします。命の選別にあたるという声も聞かれます。どちらを選択しようとも正解はありません。
ダウン症児を育てる親同士のコミュニティの存在は、産むと決断した親たちにも届くことを望みます。

 

2021年4月10日(土)朝日新聞朝刊より出典

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