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デルタ株猛威でさらに注意を!保育園や学校で子どもの感染が増加中
新型コロナウイルス感染者の9割以上がデルタ株に置き換わっているという報道は皆さんも耳にしているでしょう。
昨年までは子どもはほとんど感染しないとされていましたが、デルタ株はそうはいかないようです。現在、子どもの間で感染が広がっているとのことです。
▼友達同士で感染して家庭に持ち帰る?
ある家庭は、母親が看護師をしており、2回のワクチン接種を終えていたのにもかかわらず、小学生の子どもから感染してしまったとのことです。
厚生労働省も、以前と比べて、子どもの感染は大幅に増えていると報告しており、5月中旬の第4派の時と比べて、10歳未満・10代とともに約4倍に増えているとのことです。
今のところ、国内で20未満で亡くなった人はいません。しかしわずかながら、一時的に重症化した例もあるそうです。
クラスターの発生も増えており、8/16日時点で、学校や教育施設は前週よりも53件増加、児童福祉施設は前週よりも64件増加しているとのこと。
学習塾や学童クラブでの感染例も多数報告されているとのことです。
▼以前の感染は親→子がメイン、しかしデルタ株は子→親が急増
子どもの感染は家庭内がほとんどであることには昨年と変わらないようです。しかしその傾向は変わってきています。
以前は父親や母親が感染して家庭に持ち帰ってしまう例が多かったのですが、小中学生が感染して家庭に持ち込み、家族全員が感染するケースが増えているとのことです。
▼夏休みを延長した自治体も
報道で多く流れている通り、本来は23日から始まるはずだった新学期を1~2週間ほど延長する自治体も出てきました。
新潟大学で小児感染症学が専門の斎藤昭彦教授は、「子どもの心身の健全な発育のために、学校生活は止まることの無いようにしてほしい」と語っています。
また、不織布マスクの正しい着用と手指の消毒の徹底、家族や教職員のワクチン接種もすすめるべき、と語っています。
▼「一斉休校は求めず」羽生田文部科学相
羽生田文部科学相は、全国で一律に一斉休校をすることは考えていないと語っています。しかし、学校や学年単位での休校は考えられるだろう、としています。
夏休みが明けて新学期が始まると、当然今まで以上にクラスターが発生する可能性は高いです。
各自治体は学校に、分散登校や短縮授業などの措置を求めているそうです。
▼簡易検査キットの配布も
文部科学相は、小中学校や幼稚園・保育園に簡易検査キットを配布するとしています。
簡易検査キットは鼻腔の粘膜を採取しPCR検査よりも短時間で感染しているかどうかを確認できるものです。
また、学校関係者や保護者は、子どもの様子をよく見ていつもと違う様子に気付いたら無理せず休まることが求められています。
2021年8月21日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/