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避難確保計画が作成されていない!?

避難確保計画が作成されていない!?

先日、読売新聞のアンケート調査で、全国主要都市にある保育園・幼稚園のうち約4割が、津波や大雨による浸水想定区域に立地されていることが分かりました。
しかも、この4割の保育園・幼稚園のうちの2割弱が避難確保計画を作成していないという事実が発覚したのです。

※アンケートは2022年2月~3月にかけて計109自治体に行ったもの。
アンケートの対象は、政令市・県庁所在地・中核市・東京23区
浸水想定区域にある保育園は9151件、幼稚園は1177件、子ども園は1587件あり、避難確保計画を作成している園は9814件。未作成の園は2101件。

無認可保育園が危ないの?

たしかに、認可保育園よりも無認可保育園の方が、作成率は低くなっています。
しかし、「認可保育園だから安心♪」と思って入園したけれど、たまたまその保育園では避難確保計画を作成していなかったという可能性もあります。
また、ただ作成しているだけで、避難訓練を行っていない可能性も。
作成されているものが現実的でないこともあり得ます。
認可・無認可に関わらず、保護者は保育園・幼稚園を選定する際、どのくらいの頻度で避難訓練が行われているのか確認することが重要です。
また、私たち保育士は、働く園で避難確保計画が作成されているのかどうかを確認し、なければ作成を検討しなければなりません。
とは言え、派遣保育士には口出ししづらい案件でもあります。

避難訓練を行おう!

派遣保育士から提案できることと言えば、「避難訓練はしないんですか?」と言う質問でしょう。
しかし、この一言で避難訓練をしてみることになり、避難確保計画を見直した園も実際にあります
中には毎月のように避難訓練を行い、それを保護者説明会などで売りにしている園も。
保護者としては、子どもを少しでも安心できる園にあずけたいのが本音です。
「避難訓練を毎月していますよ」その一言があるだけで、ここにあずけようかしらと気持ちが傾くものです。
さらには「交通安全教室も行っています。実際に警察に来てもらうので、盛り上がっていますよ」「不審者訓練も行っているため、防犯意識が強い園になっています」などの言葉も、保護者が安心できる一因となります。

子どもの命を守ろう!

避難確保計画がないのは、子どもの命を守ろうとしる意識が欠けているようなものです。
また、作成していても、避難経路の道が封鎖されていたり、避難場所がなくなっていたりすれば、全くの無意味ですよね。
今一度、避難確保計画を見直して、子どもの命を守ることに全保育園・幼稚園・こども園が力を入れてもらいたいものです。
しかし保育士の国の配置基準によると、4歳児以上は子ども30人に対して保育士1人。災害が起こった際、この保育士の人数で全員の子どもを守ることができるのかと言われると、疑問を覚えてしまいます。
0歳児の場合は、子ども3人に対して保育士1人。まともに歩くことができない子どもを抱えていくと考えると、1人で3人は無理があります。
こういったところまで、どうするのか検討しなければなりません。
派遣保育士である私たちは、避難確保計画の有無よりも、「いざとなったらどうすれば良いのか」普段から想定しておきたいところです。
他の保育士の先生方とも、何か起こる前に、何度も話し合っておきましょう。

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