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幼保無償化が始まったけど、まだまだ必要な育児支援
いよいよ始まった幼児教育・保育の無償化。子育て世帯はその分を貯蓄や習い事に回したりできます。
2人目が欲しい、3人目を考えたい、そういう世帯も増えるかもしれません。
ただ、育児支援はもっと必要だという声も聞きます。朝日新聞デジタルアンケートから見ていきましょう。
【育児インフラをもっと整備して欲しい】
一人で子育てをしている世帯、ワンオペ育児にならざるをえない家庭はたくさんあります。苦しんでいる当事者にしてみれば、虐待は他人ごとではない、と多くの人が口を揃えます。育児は楽しい素晴らしいだけではありません。同時に大きなストレスも抱えます。
睡眠が十分にとれない、自分の時間が全くない、24時間拘束される・・・これでは追い詰められて当然でしょう。
とにかく「一人で育児を抱え込まない」ことが大切。希望した人ならだれでも保育園に入れて、ベビーシッターや一時預かりも充実させてもらえれば理想です。
心身ともにストレスでどうしようもなくなった時、どう対処して良いかわかりません。情報もありません。そんな時、カウンセリングなどが気軽に受けられるといいかも知れません。
子育ては自分一人だけではできません。夫婦2人だけでするもの相当しんどいです。周りのたくさんの大人の力を借りて時には甘えることも必要です。
【母親をやめる時間を気兼ねなく持ちたい】
人前では笑顔で子育てを楽しんでいるように見せても、本当はそうではない母親はたくさんいます。孤独感を抱えて理想と現実の狭間で苦しんでいるのです。
映画監督の豪田トモさんが、約400人の母親にアンケートを取ったそうです。「ママをやめたいと思ったことがありますか」の問いに対し、「毎日のようにある」「たまにある」「以前思ったことがある」と言う人が合計で77%もいたそうです。
どんなに忙しい社会人でも24時間休みなく拘束されることはありません。帰りの電車に乗った時、ホッとする時間があります。しかし、子育てにはありません。
時々ママをやめてボーっとしたり、好きなことに熱中したりする時間は絶対に必要です。子育ては約20年続きます。長期間頼れるケアハウスなどがあると良いですね。
子育てがこれほど重労働で心身共に壊れそうになるのに、社会はそれを受け止めてあげていないのではないか、と感じる事は多いです。もっと学校で子育てに関することを教えてもいいのではとも感じます。
【まだまだ子育てに冷たい社会?】
「子どもが病気で仕事を休む度に肩身が狭い」「公共施設で子どもが騒いだら舌打ちをされた」「短時間勤務をしていて嫌味を言われる」
職場の理解はまだまだ進んでいないようです。
仕事の内容によっては、急に他の人員で賄えることばかりではないでしょう。ギリギリの人員で回しているところはやはり突然休まれては迷惑になるのも分かります。
独身者や子どものいない夫婦にしわ寄せがいってしまう現実もあります。
ただ、子育てしている世帯に独身者や子どものいない世帯と同じことを要求しない世の中が普通になって欲しいと思います。
2019年10月6日(日)朝日新聞朝刊