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この夏大流行の「手足口病」。乳幼児がかかりやすい夏の感染症
6~7月にかけて、手足口病の患者数が急増しているというニュースを耳にした方は多いのではないでしょうか。
過去10年間の中で今年は最も患者数が多いとのこと、幼稚園・保育園では特に注意が必要です。
手足口病と並び、子どもの夏の三大感染症と言われるヘルパンギーナ、プール熱について見てみましょう。
子どもの夏の三大感染症
《1》手足口病
名前の通り、手・足・口に水疱性の発疹ができる感染症です。主にエンテロウイルスとコクサッキーウイルスが原因。複数の型があるため、2回、3回と感染するケースもあります。乳幼児の患者が約8割ですが、看病している大人が感染することもあります。
発疹と同時に熱・咳・鼻水・嘔吐などの症状が出ることも。重症にはならず、数日から1週間くらいで自然治癒します。
《2》ヘルパンギーナ
高熱を伴い、喉の奥に赤い水疱ができ、腫れて痛みを伴います。乳幼児の感染がほとんど。コクサッキーウイルスA群が主な原因ですが、ウイルスの型がいくつかあり、2回、3回とかかることもあります。喉の水疱は2,3日でつぶれて潰瘍になります。
喉の痛みと高熱のため食欲が落ちてしまいますので、脱水症状に注意が必要です。1週間程度で自然治癒します。
《3》プール熱
正式名称は咽頭結膜熱。一昔前はプールを介して感染するケースが多かったため、プール熱と言われています。
アデノウイルスの特殊な型が原因の感染症で、急な発熱ののち結膜炎と咽頭痛が起きます。発熱と咽頭痛のため食欲が落ちてしまうので、脱水症状には注意が必要です。
結膜炎で目やにが多くなりますので、タオルで拭かず、ティッシュで拭いてすぐに捨てるようにしましょう。1週間から10日で自然治癒します。
ウイルスは「飛沫感染」と「接触感染」に注意が必要
ウイルス感染の流行は、咳やくしゃみによる飛沫感染と発疹や水疱の内容物が手を介して感染する接触感染により広がります。
とにかく手洗いの徹底が必須。乳幼児がよく触るおもちゃやドアノブなどの消毒もこまめに行いましょう。家族間でもタオルの使い回しはNGです。
ウンチの中にウイルスが生き残っている!
ウイルスは消化器官を通って便と一緒に排泄されても生き残っています。病中病後の子どものオムツを交換した際には、手をよく洗うことが必須です。
自宅で安静にして自然治癒を待とう
高熱が原因で重症化するケースもありますが、ほとんどは自宅で安静にしていれば大丈夫。自然治癒を待つことになります。
熱がある場合は、首筋・脇・足の付け根など、太い血管が通る部分を冷やし、体全体の体温を下げましょう。
水分補給はまめに行い、刺激の強いの飲み物はのどの痛みを伴うのでやめましょう。