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知ってる?飛行機の座席予約画面にある「赤ちゃんマーク」

日本の航空会社には、予約画面で2歳以下の赤ちゃんを連れた顧客がどこにいるか分かるように「赤ちゃんマーク」が見られるそうです。これは海外の航空会社には無いサービスなんだとか。

 

赤ちゃんが泣くとうるさいから避けたい人のため?

 

ある利用者が「赤ちゃんマークがあるなんて、長時間フライトの時にありがたい」とツイートしたことが話題になりました。英語でのツイートだったため、外国人の投稿のようです。
反応はさまざまで「皆赤ちゃんだったから我慢してあげて」というものから「ヘッドホンをすればいいのでは」というものまであったそうです。

 

始まりは親の要望から

 

日本航空は2013年2月からこのサービスを開始しました。
これは親からの要望だったとのこと。赤ちゃんが近くにいることを他の予約客が分かるようにすれば、それを理解した上で座席の予約ができます。
そうすれば、赤ちゃんがぐずった時に少し心理的に楽なようです。

他の顧客が、座っていきなり赤ちゃんが近くにいることが分かり、嫌な顔をされた経験があるのでしょうか。真相は分かりませんが、「周りにあらかじめ知らせる」ということで、理解を得やすくなるのは確かです。

また、同じく子ども連れの顧客が、あえて近くの席を予約するケースも増えたそうです。
飛行機の中はいわば密室。周りに同じ境遇の親御さんがいれば、心強いかもしれません。

日本航空は2017年11月から国際線にもこのサービスを取り入れました。グループ会社5社も取り入れているそうです。他にもスカイマーク社やピーチアビエーション社も取り入れているとのことです。

 

全日空はかなり前から酸素マスク数の関係で導入していた

 

全日空は、酸素マスクの関係で2004年7月から赤ちゃんマークを導入しているとのこと。
横一列の3席に対し、降りてくる酸素マスクは予備を含めて4つです。赤ちゃん連れの顧客が一緒に並んでしまうと酸素マスクの数が足りなくなるため、予約ができない仕様だったとのことです。しかし、画面上で空いているのに予約できない状況が分かりにくいとクレームが多く、赤ちゃんマークとともに説明文を表示させるようにしたそうです。
今ではそれが「赤ちゃんがここにいます」というお知らせマークの役割を果たすようになったとのことです。

 

きめ細やかな日本式おもてなしの一つかも

 

このサービスはきめ細やかな日本式サービスとしてとらえられ、評判のようです。
しかし、最初は海外で「赤ちゃんの近くの席を避けるため、日本にはこういうサービスがあるのか」のように報道されました。これはちょっと残念な気もします。
まだまだ子育てが社会全体で行われているという実感から遠い日本の現状を表しているようにも思えます。
少なくとも公共交通機関を利用する時は、親は周りにかなり注意を払っている、ということを忘れないでほしいですね。

 

 

2019年11月7日(水)朝日新聞朝刊より

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