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ChatGPTに保育案や保育計画を作れるのか
ChatGPTをご存知でしょうか。対話型の人工知能で、こちらの質問に会話形式で答えてくれます。
教育現場にも取り入れられており、昨今度々ニュースで取り上げられているため、その名前だけは知っているという方もいらっしゃるでしょう。
近く保育現場でも取り入れられる可能性が高いChatGPT。
もし保育計画などを作成できるとなれば、業務負担軽減につながることが考えられます。
ChatGPTとは
ChatGPT(チャットGPT)は、対話型の人工知能(AI)モデルです。
GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略であり、大量のテキストデータを学習して、そのコンテキストに基づいて文章を生成することができます。
ChatGPTは、一連の会話の流れに合わせて応答を生成するため、対話的なコミュニケーションを行うことが可能です。
現在授業でも扱う学校があり、文部科学省も学校現場での活用方法や注意点についてまとめた指針の策定を目指しています。
ChatGPTは保育計画を作れるか
ChatGPTは、保育に関する情報やアドバイスを提供することができます。
もちろん、保育計画、月案や週案などできるか質問すれば、それなりの答えが返ってくるでしょう。
しかし、それが該当児個人のための保育における具体的な案や計画である可能性は低いです。
該当園児の成長に普段から触れている専門家や保育者でしか、本当にその子に合った保育計画は作れません。
保育は子供たちの発達や安全に関わる重要な領域であり、個々の子供の特性や環境に合わせたプランニングが必要です。
ChatGPTは一般的な知識や一般的なアドバイスを提供することができますが、個別のケースや状況によって異なるアプローチが求められる場合ある保育では難しいでしょう。
もし、ChatGPTにアイディアをもらわなければならないような事態になった場合は、先輩保育士に相談を受けることをオススメします。
お子さんの個別のニーズに合わせた適切な保育案を作成し、最善の支援を提供するためには豊富な知識と経験をもつ先輩保育士との連携が大切なのです。
ChatGPTが保育現場で使われるとしたら
子どもたちに個別に保育案をつくるのが難しいとしても、将来的に保育現場にChatGPTが取り入れられる場面も出てくるでしょう。
ChatGPTは一般的な知識やアドバイスを提供できるため、保育方針や子供の成長に関する質問に対して役立つ情報を提供することはできます。
生活発表会や運動会のダンス、日常保育での制作のアイディアなど、保育者や子どもたちの創造力をかきたてるヒントも提供してくれます。
また、言語や数学の基礎を学ぶ際に質問を投げかけることで、ChatGPTから解説や例を受け取るなど、学習面で役立てることもできるでしょう。
ChatGPTとのやりとりを楽しみながら取り組むことで、子どもたちが自発的に学習をするきっかけとなります。
子どもたちの習得レベルに合わせてサポートが可能です。
ただし、保育士の役割や関与の重要性、子どもたちの個別のニーズや感情的なサポート、人間同士の対話やコミュニケーションの重要性など、感情のないAIではできない部分を考慮する必要があります。
ChatGPTは保育業務の補助的なツールとして活用され、保育士や専門家の判断と経験に基づいた保育が今後も中心となることがたいせつでしょう。