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肥満を防ぐのは幼児期の生活習慣から

学童期や成人後に肥満体型の人は、幼児期にも肥満であった可能性が高いという研究結果が注目されています。
逆に言えば、幼児期に肥満だった子どもは大きくなってからも肥満体型の人が多いということ。
幼児期にきちんと肥満に気を付ける生活を送れば、一生健康な身体で過ごせるかもしれないのです。

 

▼一番スリムな6歳頃に肥満だと後が心配

 

産まれてから数か月までの赤ちゃんは自分で動き回ることができないため、プニプニと太っていて可愛いものです。ハイハイができるようになると一気に身体を動かす量が増えます。離乳期を経て幼児期になるとさらに動く量が増えます。
一般的に、活発に動き回る6歳頃が一番体脂肪率が低く、成人に近づくにつれて増えていきます。
ただ子供は大人と違って身長の伸びも著しく、ぐんぐん成長していきます。

 

▼幼児期に肥満だった子供は中学生になっても肥満?

 

研究結果によると、5歳児で肥満体型だった子どもが12才になった時、59%が肥満体型のままだったというデータがあります。
幼児期の肥満は、学童期だけでなく成人後の肥満にもつながるということが分かってきています。
もし幼児期に肥満の子どもがいたら、きちんと介入し、肥満を防ぐ生活習慣を身に付けるためのサポートをしなければならない、ということが言えます。

 

▼母子手帳の身体発育曲線とほぼ平行に増えているかに注目

 

慎重と体重の増え方のバランスについては母子手帳についている身体発育曲線を参考にします。
身体の発達は個人差が大きいので、大きい小さいは気にする必要はありません。気にすべき点は、標準曲線とほぼ平行になっているかどうかです。
標準曲線から大きく外れて、体重の増加だけが著しい場合は、肥満の可能性がありますので、日々の生活習慣を見直す必要があります。

 

▼普段どんなことに気を付けたらいいの?

 

大人は身長はもう伸びませんが、幼児はどんどん伸びていきます。大人のように体重を減らすのではなく、体重の増え方をなだらかにする、と考えましょう。

●夜9時までには就寝するようにし、睡眠時間は10時間確保する
●1日2時間以上テレビやスマホを見ないようにする
●ジュースや清涼飲料水は日常的に飲む癖をつけない
●早食いにならないように具材を大きく切るなど工夫する
●ながら食べ(テレビを見ながら、遊びながら)は食べ過ぎてしまうので注意
●1日3食きちんと食べ、おやつは3食で足りない栄養素を中心に摂る
●1日1時間以上楽しく体を動かす。買い物やお手伝いなどもいい。

食事だけ、また運動だけではなかなか肥満の解決にはつながりません。運動と食事の両方から気を付ける必要があります。

 

 

2020年2月16日(日)朝日新聞朝刊より出典

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