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子どもから大人まで 心に響くロングセラー人気絵本

昔、親が自分に読んでくれた絵本を、今また自分の子どもに読んでいる、という人は多いでしょう。子ども時代には気付かなかった新しい発見があるのではないでしょうか。
また、子育てが一段落してから読み返すとさらに違った感情を抱くようです。
大人の心にも響く、ロングセラー人気絵本。長きにわたって人気である理由が分かります。

 

▼親は子育てで必死、保育士さんも保育で必至だけれども・・・

 

今乳幼児を抱えるご両親は、とにかく子育てに必死。目の前にはやらなければならないことがあふれており、自分自信は余裕を持って子どもに接しているつもりでも、なんとなく義務感にかられてこなしている感覚になってしまうでしょう。
同様に保育士も子どもたち安全に楽しく過ごせるように必死です。
でも、忙しいご両親に変わって保育園では絵本の読み聞かせは常に行っています。
保育士さんの中には、自分が子どもの頃に好きだった絵本にまた巡り合って懐かしい気持ちになったことのある人もいるのではないでしょうか。

大きくなってから改めて絵本を読むと、子ども時代には気付かなかったことがたくさん発見できます。改めて感動を覚えたり、絵本の中の言葉が響いたり
保育士さんも絵本を読み聞かせる時間は、ふっと心が落ち着け、童心に帰れる時間なのかもしれません。

 

▼大人の心にも響く大人気絵本

 

①ぐりとぐらシリーズ

 

お話を作る中川李枝子さんと絵を担当する山脇百合子さんは本当の姉妹。
赤と青のつなぎのズボンに帽子というお揃いの服を着た双子のネズミが主人公です。「ぐり・ぐら・ぐり・ぐら・・・」と森の中を歩く様子が可愛らしいです。
1963年に幼児向けの読み物の中で発表し、話題になりました。
2018年3月時点での累計発行部数は2630万部。シリーズ1作目は2015年時点でで472万部発行されています。大きなホットケーキが出てくる1作目は記憶にある人も多いのではないでしょうか。

 

②ちいさいおうち

 

アメリカ合衆国の絵本作家 バージニア・リー・バートンの代表作です。1942年に描かれ、コールデコット賞(その年に出版された最も優れ子ども向け絵本に授与している賞)を受賞しています。
日本語版は石井桃子さんの翻訳によって1954年に発売されています。
1952年にはウォルトディズニーカンパニーによって短編アニメ映画が製作されました。
のどかな田舎がどんどん都会的になって環境が変わっていってしまう悲しさが心に響きます。

 

③100万回生きたねこ

 

作・絵は佐野洋子さん。初版は1977年です。何度でも生き返る輪廻転生を繰り返す猫が、始めて運命の相手と出会い、失うことで、やっと本当の愛や悲しみを感じるという内容です。
かなり哲学的な内容を含んだ作品であり、子どもよりもむしろ大人から高い支持を得ているとも言われています。そのため、絵本の名作と言われています。

 

④はらぺこあおむし

 

アメリカの絵本作家、エリックカールさんが1969年に出版した作品です。鮮やかで大胆な色使いとシンプルで分かりやすいストーリーが特徴。約60の言語に翻訳されており、全世界で3000万分以上販売されているベストセラーです。日本語版はもりひさしさんによる翻訳で1976年に発売されています。
青虫が次々と食べ物を食べて、本に穴が開いていく仕掛け絵本は、子どもが手を入れても破れないように丈夫な厚紙で作られています。
保育園や幼稚園のおゆうぎ会でもよく使われるストーリです。

 

⑤ごんぎつね

 

新美南吉さんの代表作です。作者の死後、1943年に童話集「花のき村と盗人たち」に収録されました。古い作品のため親世代や父母世代でも知っている人は多いでしょう。
兵十が病気の母親のためにとったウナギを、ごんはいたずら心から取ってしまい、その罪を償うために少しづつ贈り物を届けていく内容ですが、その思いもむなしく、ゴンは兵十に殺されてしまいます。
少し悲しいお話なので、読んで泣いてしまう子どももいるそうです。

 

2021年3月14日(日)朝日新聞朝刊より出典

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