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保育施設での勤務を希望の方へ

保育士が働きやすい環境とは?

保育士が働きやすい環境とは?待機児童問題と保育士不足。保育士を取り巻く環境は働く環境としては劣悪な施設があることも見過ごせない問題となっています。
保育士は働きやすい職場を求めて転職したり、自分に合う職場を探すために派遣社員として働いたりと保育施設を転々とすることが増えていますが、それは保育施設の子どもたちにはよい影響を与えるとは考えにくいことです。
保護者もできればこれまでコミュニケーションを交わしてきた職員にはずっとお子さんの世話をしてほしいと思うもの。保育士には精神的にも余裕をもって保育に携わってほしいと考えています。
では、保育士が働きやすい環境とはどのようなものでしょうか。

労働環境

・給与

保育士が退職した理由で一番多いのが「給与」。小さな子どもの命を預かる人生初の集団生活の場という責任の重さ、業務の多さに対しての評価額である給与が安すぎるというものです。残業代を出さない、月収をごまかしている、といったことも行われている可能性があるので、派遣コンサルタントや園長先生に相談できる施設であるということは大切でしょう。

・労働時間

ほとんどの保育園は開園時間が7時~20時くらい。保育士はシフト制で8時間働くパターンが多いようです。この通りであれば労働時間としては一般的ですし、働きやすい環境といえます。しかし、大多数の施設が残業はほぼ必須といえるでしょう。イベントの準備などがあると、どうしても事務仕事を持ち帰らざるをえないということが当たり前にあるからです。とはいえ、サービス残業を強要されたり有給休暇がとれなかったり、休憩時間がとれないという施設は保育士から敬遠されます。

・福利厚生

以前、年功序列で結婚や出産ができないという保育士の悩みが新聞やテレビ番組で取り上げられ話題となりました。産休や育休がとれなかったり、介護休暇がとれなかったりとワークライフバランスがとれない状態では、その施設で長く働くことはできません。社会保険が整っているかどうかなど、労働者として当たり前の権利をきちんと行使できているかどうかは、働きやすい職場の最低条件ではないでしょうか。

人間関係

人間関係が原因で転職する保育士は少なくありません。かわいい笑顔を振りまく子供たちに応えようとしても、すぐそばでギスギスした関係のスタッフがいると笑顔もひきつりますし、楽しく働くことはできません。ベテラン保育士が若い保育士を見下したり、園長や主任といった上司からのパワハラがあったり、逆に後輩から意地悪をされたりすることもあります。保護者から無理難題をふっかけられることもあるでしょう。「女性の職場」ということで男性スタッフがいびられることもあります。
保育士本人が変わる必要性もありますが、園長や主任は人間関係を円滑にすることも業務の一つだということを考えていかなければならないでしょう。スタッフ全員が良い施設にしようという目標をもって一丸となって努力していると感じられる施設では、人間関係が劣悪ということも少ないようです。

保育方針

・自分の理想と合っているか

保育士として働く上で、もっとも重要な部分といえる保育方針。
保育士それぞれに「理想とする保育」があります。「自然素材の遊具」や「異年齢保育の採用」、「新しい保育の吸収」「子ども優先」といったものです。どれが一番と一概にはいえませんが、働く環境がよくても自分が納得できない保育方針の施設で働くのは辛いのではないでしょうか。理想の保育方針を改めて考えることで、本当にここが働きやすい施設かどうかがみえてきます。

・自分の能力に合っているか

保育方針が自分の理想通りだとしても、本当に自分がそこで働き続けられる能力を持っているかという部分も働きやすい環境であるかがわかる指針になります。例えば、私立保育園でオリジナルの教育方針として、英会話ができるなど特殊な能力やセンスが求められることがあるので、慣れるまで苦労することも。
派遣などで施設の見学をしたり、面接を受けたりする際に園長の保育方針がどういったものかを把握することで、働きやすい環境かどうかわかるでしょう。

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